第26回日本フットボールリーグへの参加(新入会又は残留)をかけた2024年度 JFL・地域入れ替え戦が12月1日(日)に1試合が13時キックオフで「宮崎県」開催される。今回は第26回JFL第16位のミネベアミツミFC(以下ミネベア)と全国地域SCL2024 第2位の VONDS市原FC(以下市原)の対戦となる。

市原は9地域リーグで最も層が厚いと言われる関東サッカーリーグ1部で昨年に引き続き連覇。14勝4分け0敗の勝点46で、2位の東京23FC(以下東京23)に勝点で7差をつけての優勝。失点わずか8という堅い守備が持ち味。得点28は2位の東京23が47得点を考えると少ない得点ながらもしっかり守り抜いてきた感がある。その後の全国社会人サッカー選手権大会では3ゴールを決めながらもフルタイムで同点後にPK戦で1回戦負け。しかし全国地域SCLでは1次ラウンドを3戦3勝で1位通過。3試合で7得点を決め得点力も増えてきたが、決勝ラウンドでは初戦の飛鳥FC戦では開始10分で先制され18分には守りの要であるセンターバックの渡辺広大が退場。その後は追いつくも終了間際の失点で黒星スタート。2戦目はジェイリースFC相手には引き分けで2戦を終えて最下位。3戦目は試合前に飛鳥FCが優勝を決めた為、JFL入会には2戦目を終えて首位の福井ユナイテッドFC相手に3得点差以上をつけての勝利しか道がなかったが奇跡的にも6-3で勝利。2位で昨年に引き続きJFLとの入れ替え戦に駒を進めた。昨年に引き続き2年連続での九州勢との戦いでアウェイでの戦いとなるが、今回は昨年の全国地域SCLの1次ラウンドと同じ会場である「宮崎県」。地の利は相手にあるが昨年とは違い経験のある会場で試合ごとに攻撃力も上がり昨年のリベンジなるか注目が集まる。しかし疲労感という点では市原の方があるだけに昨年のように延長戦までもつれこみたくないだろう。

対するJFL16位のミネベアは最後の2戦連敗で最下位。昨年の得点王である日野友貴が抜けた穴は大きく年間を通して下位争い。また終盤での失点が多く後半での逆転負けが多いのが今季の特徴。それでも第28節でHondaに勝利した時点では今季の残留も見えたが残り2試合は自らのミスや最終節では前半に退場者を出し数位的不利でも無失点守り切れば残留だったが終了間際の失点で黒星。今回の試合では最終節で退場となった甲斐史也が出場停止。このあたりがどのように影響が出るか気になるところだ。守備面では不安が残るが複数ゴールを決めた試合もあり、2021年の地域との入れ替え戦(対FC ISE-SHIMA)でも前半で3ゴールを決め後半は2失点返されるも逃げ切って勝利。流れを掴めば一気に大量ゴールも期待でき、優勝した栃木Cに敗れた後の残り6試合で3失点と守備にも安定感が出てきた。
今回の試合の予想としては前半開始早々からミネベアが得意のロングボールで相手陣内に攻め込む時間が多くなるかもしれない。得意のセットプレーのチャンスを掴めれば3年前の再現があるかもしれない、逆に市原としては前半をしっかり守り切り後半相手の運動量が落ちたところで勝負をかけたいところか?ひとつのミスが失点につながりそうなこの試合。ミネベアは16年間のJFLの地位を守れるか市原が何度もあと一歩まで迫りながらたどり着けなかったJFLの地位を手にすることができるか?